ガウディア担当の鳥井です。
世界でコロナウイルスが蔓延し始めた2月初め
若手バレエダンサーの登竜門
第48回ローザンヌ国際バレエコンクールがスイスで開催されました。
日本からはただ一人
松山市の松岡海人さんがファイナリストとして出場しました。
残念ながら入賞には至りませんでしたが
まだ中学3年生。
このあとも多くのチャンスがあるでしょう。
コンクールの模様が昨日
日本のテレビで放送されました。
解説役の、元バーミンガム・ロイヤル・バレエソリスト 山本康介さんは
コロナ禍で世界各地の劇場が閉鎖され、
多くの演者がパフォーマンスの場を奪われている現状を憂いつつ
バレエそのものについて持論を語っていました。
バレエを学ぶ子どもたちには
技術だけにこだわらないということを覚えてほしい、ということだ。
バレエという鉢の中で育ってきたのがバレエではない。
バレエはその時の政治情勢や社会情勢を含みながら
いろんな影響を受けて育ってきた。
バレエの勉強ばかりしていてはだめで
自分の実体験を踏まえることでアットホームになっていくもの。
それぞれののコミュニティの中で自分の本当の立ち位置を考える、
そういう人間のあるべき姿を失わないように、
子どもたちにも勉強してもらいたい。
バレエは特別な人たちのための芸術ではありません。
それを心得、学びながら
松岡さんが豊かな表現力を身に付け
世界の舞台で活躍されることを願います。