誤用に抵抗感

 

ガウディア担当の鳥井です。

 

 

今、家族とテレビを見ていましたら

ある番組で、一般の方がインタビューを受けていました。

 

「妻も子育てが いちだんらく して・・・」とおっしゃっている画面下に

『ひとだんらくして』のテロップが・・・

 

なぜ一般の方が普通にしゃべっていらっしゃるのに

プロのテレビ人が間違ったテロップをわざわざ入れるのか。

 

 

現在のところ、各社の国語辞典には

「ひとだんらく」は誤読と判断をしているものほとんどです。

 

そもそも(例外もありますが)日本語では

「漢語+漢語」「和語+和語」の合わせ方で読むことになっている。

 

だから

「一」「段落」ともに音読み(漢語)とする「いちだんらく」が正解です。

 

 

しかし、この誤用の歴史はまぁまぁ深く

「ひとだんらく」が指摘され始めたのは既に1970年代だそうです。

 

なぜ勘違いが生じたのかというと、

おそらく

「一苦労」「一安心」のように「ひと+漢語」と読む例外語も多くあるため、

類推で「ひとだんらく」と読む人が出てきてしまったのではないか、という説があります。

 

 

毎年たくさんの若者言葉が生まれ

言葉の使用方法も時代とともに緩やかに変化しつつありますが、

私自身はまだまだ

ちゃんとした場では正しい日本語を使わないと

なんとなく落ち着かない心持ちになります。

 

年のせいかな・・・